2012-03-12

“いなこぞにし”





崩れ落ちた
全身の力が抜けた


玄関の床は冷んやりしてて、悲しかった








悲しい人生だった
不毛な事しかない寂しい人生だった

人生と呼ぶには及ばないくらいの
意味のないものだった


夢に縋るしか、
未来に縋るしか出来ない

そんな人生だった



前を向いていなきゃ、簡単に崩れる人間だった

後ろを振り返ると、悲しみや、怒りや、憎しみや、苦しみだけがそこにいた







生き永らえたから
生き永らえてしまって、チャンスを逃したから

まだ見ぬ未来に、期待することを繰り返してた


だってそうじゃないと
そうでもしないと
無理やりでもこじつけないと

居てもいい理由がなくなる







生きていく為には

愛だのなんだの必要ない
そんなのクソの足しにもなんない


あのね違うの

世の中に愛とか希望とか、必要だよ
絶対、不可欠、誰がなんと言おうと


でも、わたしには要らない







なんであの時、生き永らえたんだろ

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